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###子ども文庫助成　助成先からの声③　公益財団法人　ふきのとう文庫

####子ども文庫助成じゅりょうじのこと

　約半世紀の長きにわたって、当文庫の活動に注視してくださり、多面的助成や奨励をたまわりました。1970年代80年代には主に当文庫の創設、定着に深く関わるご支援をくださいましたし、平成令和に、はいりましてからは、一般の子どもの図書に加えて、文庫が製作するバリアフリー本に注目し、その促進と普及に対してもご配慮をいただきました。例えばバリアフリー本製作に必要な特殊な機器や多様な材料などをご助成くださったことなどです。このことで、障害のある子どもにとってやさしく使い勝手のよい図書や遊具のスムーズな供給と活用にご貢献くださり、関係者一同大変やり甲斐と感謝の心を抱いてまいりました。深く御礼申し上げます。

【写真】文庫に訪問した地元の小学2年生たちからの手紙。「ふきのとう文庫さんへ」と書かれた黄色い紙に、子どもたちの手紙が複数貼られている。

【写真】布の本作業室に訪問し、布の本の製作を見学する小学生たちの様子。

####子どもに本を届ける上での思いと今後の課題

　どんな子どもでも本に接する機会は同じでなくてはなりません。すべての子どもたちが本やそれに関連する遊具等に接することで、分け隔てなく交流できる機会を積極的に作っていくべきです。この理念に基づき、利用してくれる子どもたちに思いを伝えるべく、布の本・拡大写本の製作技術を修得した多くのボランティアの心をこめた手作り本や遊具を、当図書館内に設置してある工房で直接製作しております。それを一般的な図書館活動や関連する幅広い普及活動を通じて、特に本に触れる機会の少ない障害のある子どもたちに届け、一般の子どもたちとも自然に交流ができる環境整備の一助となすことを目標とした日々の活動です。

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　年次的に大口の助成をいただいている組織は「赤い羽根共同募金会」以外に今のところなく、常に経済面での課題を抱えています。コープ関連組織との連携を通して、団体賛助組織の増加に鋭意取り組んでいますが、一朝一夕にはいきません。

　また、布の本・かくだいしゃほんのボランティア製作者は、高齢化等により減少傾向にあります。新たなボランティア募集や研修会の開催等による養成活動により、製作グループの存続や作品水準の維持・発展を長期的視野から進めていかねばなりません。

　現在、新しく加わった「ふきのとうこどもクラブ」の活動に多様な子どもたちの幅広い参加を求めていくための方策を模索しているところです。この活動を継続することで、これまでの当文庫の基本理念との融合性を図りつつ、「第三の居場所」を必要としている子どもに情報と喜びを届け、文庫に定着してもらえるようにすることも今後の目標です。

####50周年へのメッセージ

　天下の伊藤忠商事が設立した財団による社会貢献活動を、半世紀にわたって継続してこられたご貢献は広く深く、改めて「おめでとうございます」の祝辞と「ありがとうございました」という謝辞を心から申し上げます。そしてこれからも貴財団の活動が力強く展開していくことを祈念いたしております。

　要望事項として、特に私立図書館活動を中心に活動しているせいでしょうか、ご支援をお願いする側からいつもながら感じますことは、特定の物品や一時的な催事に助成してくださる団体は少なくありませんが、日常の運営資金までご支援くださる例が大変少ないことです。これを継続的に進めていくことは難しい部分もあることと思いますが、こうした通常の運営のための助成金を求める声はとても大きいということを、考慮の片隅にとめておいていただければ大変幸いです。

　当文庫も活動に入って50年を少し過ぎました。100年に向けて地道にかつ創意工夫をこらして活動を進めてまいりますので、今後ともご支援をたまわりたくお願い申し上げます。

【写真】ふきのとう文庫の中の様子。絵本がたくさん並べられた木製の本棚が立ち並び、中央には楕円型のテーブルと背もたれのある椅子も設置されている。

####団体情報

公益財団法人　ふきのとう文庫

代表理事：たかくらつぐまさ

所在地：〒060-0006　北海道札幌市中央区北6条西12丁目8の3

かいかんび：にち～すい　9:30から16:00

バリアフリー図書（布の本、拡大写本）を含む子ども向けの図書の開架・閲覧・貸出をおこないつつ、布の本や拡大写本をボランティアの手作りで制作している。布の本材料セットの販売やうたう会、おはなし会などの催事の開催、近年は「子ども第三の居場所事業」の拠点施設としても活動している。

ホームページ情報：https://ふきのとう-ぶんこ.com/

●じゅりょう・受賞歴

・購入費助成じゅりょう数：4回（1975年度 障害のある子どものための児童書購入及び「さわる絵本」の試作、2007年度・2020年度・2023年度 図書の充実、布絵本・拡大本の制作等）

・関係者の子ども文庫功労賞受賞数：1回（1984年度 小林静江さん）

【写真】代表理事の、たかくら つぐまささんの写真。