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###子ども文庫助成　助成先からの声④　特定非営利活動法人　うれし野こども図書室

####子ども文庫助成じゅりょうじのこと

　初めて伊藤忠記念財団さんから視察調査の方がいらしてくださった時の緊張感は、今でも忘れません。非常に細かいところまで質問を受けました。県からも市からも助成を受けず、自分たちの力で続けてきた活動でした。そして、選書のこと、読書の役割など、行政の方から理解も受けていない時期でした。もちろん、こちらも求めてはいない若さもありました。財団の調査の担当者の方は、行政の判断とは関係なく私たちが決めます、と、おっしゃいました。あの言葉はとても嬉しかったです。その当時は高額な助成金をいただけました。うれし野の基盤づくりに大きく役立ったことは言うまでもありません。

【写真】うれし野こども図書室にて。本棚の周りで絵本を開いて夢中になる子どもたちの様子。

####子どもに本を届ける上での思いと今後の課題

　子どもの目線を忘れずに、選書をきちんと行うこと、ストーリーテリング、えほんの読み聞かせを心して行うこと、そのために例会を怠らず、アドバイスのやり取りを大切にすることを基本としています。

　うれし野こども図書室にくる子どもたちは、幼稚園から小学6年生まで続けて通ってくれることが多く、そのおかげか高校生になってからも懐かしそうに訪れる子たちがあり、ゆっくりと寛いでいきます。小学校高学年の時に東京へ転校した一家は毎年年賀はがきをくれ、この春休みにはご一家4人でうれし野を訪問してくれました。見上げるほど大きく逞しくなった2人の男の子、いえ、2人の若者は、盛岡の懐かしい所は色々あるがうれし野にいちばん来たかったのだと話してくれました。昔の子どもたちが訪れてくれた時は、本当に幸せになります。

　団体自体は、基盤はしっかりしておりますが、ご多分に漏れず高齢化してきております。昔のように図書室を利用する子どもたちのお母さん方が会員になることがめったにありません。皆さん仕事をしており、自由が利かなくなっております。

【写真】うれし野こども図書室の中の様子。幼児や就学後の子どもたちがそれぞれ読書を楽しんでいる。

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【写真】2011年3月11日の東日本大震災を受け、岩手県陸前高田市に設置された「ちいさいおうち」の外観。うれし野子ども図書室の分館として2018年まで運営され、現在も、こうけいしゃによる運営を継続中。

【写真】陸前高田市の「ちいさいおうち」ないでの活動の様子。園児が訪れ、文庫内の絵本を各々読みふけっている。

####50周年へのメッセージ

　50周年、本当におめでとうございます。心から感謝申し上げます。

　子どもたちにとって、読書がいかに大切なことかを深く理解し、それを柱に助成してくださるところは、数えるほどもないのでないでしょうか。そして、調査に時間をかけ、これほど丁寧にお仕事をなさるところも。私たちボランティア活動にとっては、大変大きな存在です。

　そのような民間の力を心強く感じるとともに、50年にわたる、そくせきが、国の方針にも良い刺激となって伝わってほしいと願います。

【写真】うれし野こども図書室で思い思いの時間を過ごす子どもたち。本棚を背に机に向かって何かを書いている子どもたちもいる。

####団体情報

特定非営利活動法人　

うれし野こども図書室

理事長：たかはしみちこ

所在地：岩手県盛岡市若園町2の2　盛岡市総合福祉センター3F

かいかんび：毎週木曜・土曜日（祝日はお休み）14:00から17:00

図書室の開室、月例えほんの会、ストーリーテリング勉強会、市立図書館での「おはなしのじかん」、小学校に訪問してのストーリーテリング（ねん7、8校）、幼稚園訪問、一般人向け「えほん講座」開催など定期的に活動。児童センターや保育所にも希望があれば随時訪問。子どもと本についての講師派遣も行っている。

ホームページ情報：https://www.うれしの-cl.jp/

●じゅりょう・受賞歴

・購入費助成じゅりょう数：3回（1989年度 備品の充実と講演会の開催、2011年度・2012年度 陸前高田市の仮設
図書館の図書充実）

・関係者の子ども文庫功労賞受賞数：1回（2021年度 たかはし　みちこさん）

うれし野こども図書室のキャラクターのりゅうのイラスト。みどりの体で赤い本を読んでいる。

【写真】うれし野こども図書室の理事長、たかはし みちこさんの写真。絵本講座の講師を務めている際の様子。