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###子ども文庫助成　助成先からの声⑤　特定非営利活動法人　てんやく絵本ふれあい文庫

####子ども文庫助成じゅりょうじのこと

　4回にわたるご支援ではその都度大きな成果が得られました。

　初回の1985年度は「いわた文庫」として誕生したばかりで、僅か数冊の絵本の購入にも苦慮していた時期で、地域の人からお下がりの絵本を寄付していただいていました。そんな時に50万円という多額の助成金をいただけた時はまるで夢のようでした。それによってようやく必要な絵本を揃えることができました。

　2001年度はいろいろな事情があって、その頃お世話になっていた社会福祉法人から独立したばかりで、別の法人のビルの一角で、書架と作業机しかない部屋で活動していました。その時にコピー機だけは欲しいと願い申請させていただいたのです。すると、現地調査に来られた担当者の方が、パソコンもない劣悪な状況で貸し出し作業をしているのをご覧になって、「パソコンもないんですか！？」と驚かれて、「限度枠にまだ余裕があるので直ちに追加申請をしなさい」と言ってくださったのです。それを聞いたスタッフがすぐに電気屋さんに出かけ、パソコンの見積もりを取り、申請させていただいたのでした。そして、パソコンとコピー機が揃い、各種資料作りが楽になっただけでなく、それまで個人のワープロを持ち込んで製作していた「ふれあい文庫だより」もパソコンで製作できるようになったのでした。

　2010年度は、その頃各地で作られるようになったてんやく絵本の質を高めるためにどうしても『てんやく絵本のつくり方』のマニュアルビデオを製作したいと考え、申請したのでした。それまでお付き合いのあった映像プロダクションの協力もあって素晴らしいマニュアルビデオが完成し、点字図書館や盲学校に寄贈しました。そして今もてんやく絵本作りを学びたいとおっしゃる方たちにこのＤＶＤを提供しています。

　2021年度にいただいた「子ども文庫功労賞」は本当に思いがけない受賞でした。ご挨拶でも述べさせていただきましたが、この活動は限られた人たちを対象としている本当に地味な取り組みで、それをこのように評価していただけたことに感激しました。長年にわたって活動を支えてくださっているボランティアの皆さんにとっても大きな励みとなり、活動を続ける原動力にもつながったように思います。

####子どもに本を届ける上での思いと今後の課題

　私たちが最も大事にしていることは、見えない人用の絵本を作るのではなく、見えない人が見える人と一緒に楽しめる絵本作りを目指すことです。そこには「絵本は子どもに与えるものではなく、親子で楽しむもの」という思いがあるからです。

【写真】ふれあい文庫の利用家族の写真。せいがんのお母さんの左右に全盲のおねえちゃんとせいがんの弟が座り、3人で一緒にてんやく絵本を楽しんでいる様子。

　ふれあい文庫は2024年4月に40周年を迎えました。これからの10年は絵本を必要とする見えない人たちがいつでもどこでも絵本を楽しめる環境になるよう、ちからを尽くしていきたいと考えています。そんな中で、今直面している課題は、事務局スタッフが高齢となり、後任がなかなか見つからないこと。きちんと報酬を払って雇用できるのであれば何の問題もないのですが、文庫は活動のほとんどがボランティアによって運営されており、財源も限られていて、有給で事務局スタッフを置くことが難しいという問題があります。

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####50周年へのメッセージ

　50周年おめでとうございます！

　それと同時に、常に財源と人材不足という課題を抱えながら活動を続けてきた私たちを支えてくださったことに心から感謝申し上げます。
それが活動を続けていくうえでどれだけ励みになったか分かりません。

　50年前といえば、各地に家庭文庫や地域文庫ができ始めた頃ですね。しかしそこには行政の支援は届きにくく、世話人の手弁当で運営されています。そうしたところに目を止め、支援に乗り出してくださった貴財団の取り組みによって、ふれあい文庫がそうであるように、多くの文庫の活動の継続や充実、発展につながったことと思います。

　人々の生活スタイルや物の価値観も随分変わってきましたが、変えてはいけないものもあります。それは親子のつながりです。絵本を通じて親子が触れ合う時間こそが、子どもの心を育ててくれると信じています。そんな私たちの活動をこれからもご支援くださいますようお願い申し上げます。

【写真】てんやく絵本ふれあい文庫の様子。本棚にボランティアの皆さんと製作したたくさんのてんやく絵本が並んでいる。

####ふれあい文庫　利用者からの声　一例

　おかげさまで娘は毎日絵本にふれ、絵本が大好きな子に成長しました。たくさん素敵な本と出あって、豊かな感受性と知性を育んでいってほしいと思います。

　今回は『かさじぞう』が気に入って、何度も声に出して読んでいました。娘の音読を聞いていると日本語の響きの美しさを感じ、しみじみ聴きいってしまいました。

　先日の母の日には夜、寝る前に『おつきさまこんばんは』を読んでくれました。ふれあい文庫さんにプライベートサービスで初めて点訳をお願いして、何度も一緒に読んだ絵本です。こんなに素敵なプレゼントがあるんだと、それを考えてくれたことに嬉しくなりました。

####団体情報

特定非営利活動法人

てんやく絵本ふれあい文庫

代表：いわたみつこ

所在地：〒550-0002

大阪府大阪市西区江戸堀1-25-35

かいかんび：すい～土曜日（年末年始および祝日を除く）

各地に在住のボランティアによるてんやく絵本の製作と、全国にお住まいの視覚障害児（者）がいるご家庭ないし学校・図書館などへの郵送による貸出を行っている。

ホームページ情報：https://bccweb.ビー、エイ、アイ.ne.jp/てんやく-えほん/index.htm

●じゅりょう・受賞歴

・購入費助成じゅりょう数：3回（1985年度・2001年度・2010年度 「てんやく絵本の作り方」DVD製作費や備品の充実、点訳絵本の製作に使用）

・関係者の子ども文庫功労賞受賞数：1回（2021年度 岩田美津子さん）

【写真】てんやく絵本ふれあい文庫の代表の、いわた みつこさんの写真。文庫の本棚の前にて。