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###子ども文庫助成　助成先からの声⑦　きりん文庫かすが

####子ども文庫助成じゅりょうじのこと

　「きりん文庫」は1985年東京・杉並区でスタートした家庭文庫です。当初は杉並区より文庫の助成を受けていましたが、1994年に福岡県かすがし、に移住後、「きりん文庫かすが」として自宅で活動、その後マンションの敷地に建設された公民館に移り、赤ちゃんとボランティアを対象に活動するようになりました。同時に地域文庫「のはらクラブ」の活動も同じ公民館で行うようになり、それぞれに伊藤忠記念財団の文庫助成を受けました。書籍や機材を助成金で整えることができ、現在も活発な活動を続けています。

【写真】サン・ビオ公民館内の文庫活動の様子。絵本を開く徳永さんを囲む3人の子どもたちと、それを見守る3人の世話人たちの写真。

【写真】文庫のおはなし会に集う子どもたちの様子。徳永さんが開く絵本に幼児たちが注目している写真。

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####子どもに本を届ける上での思いと今後の課題

　子どもの読書はまず「人の声」で「ことば」を届けることから始まるということをムーシカ文庫のいぬいとみこさんより学び、以来ずっと「おはなし会」を大切にして読み聞かせや語り、わらべうたの活動を行ってきています。“「声」が育てる「ことば」と「こころ」”というのがモットーです。文字が読めても本はなかなか読めるようにならないので、まず耳から人の声を通して本に親しむことを大切にしています。

　「子ども読書ねん」をきっかけとして読書ボランティアの数は増加しましたが、活動としては今ひとつ充実感に欠けるような気がしています。助成は読書ボランティアの勉強会にも利用できると有難いのではないでしょうか。

　もうひとつ気になるのはコロナかの影響です。公共の場での声出しや集会が禁じられていたので、殊に乳幼児などには影響が大きかったと思われます。今後の努力課題になりそうです。

【写真】松岡享子さん訪問時の文庫メンバーとの集合写真。福岡女学院教会内のわかば文庫にて撮影。

####50周年へのメッセージ

　石井桃子先生による名著『子どもの図書館』（岩波新書、1965年）が出版されてから半世紀以上（60年！）が経ち、その間に日本全国に沢山の文庫が生まれました。そして、本の好きな子どもと大人も大勢存在しています。

　昔に比べて図書館事情が良くなったとはいえ、地域の文庫の存在は今も大きな支えとなっていると思います。これらの文庫の活動を支えてくださっているのが伊藤忠記念財団の存在と活動だといっても過言ではないでしょう。50年に及ぶ事業の成果に感謝し、今後ますます子どもと本、言葉と心の土台を支えていただけますよう、お願いしたいと思います。

【写真】文庫利用者から贈られたメッセージ。「ぼくが本が好きになることができたのは徳永先生のおかげです。」と書かれている。

####団体情報

きりん文庫かすが

代表： とくながはるこ

所在地：〒816-0874　福岡県かすがし大和町5の1の4　サン・ビオ公民館内

かつどうび：毎月1回 わらべうたとえほんの会（赤ちゃん対象）/毎月3回 語りの勉強会（ボランティア対象）

0歳じとお母さんを対象にわらべうたと絵本の読み聞かせを行っている。読書ボランティアのための語りの勉強会も実施。

●じゅりょう・受賞歴

・購入費助成じゅりょう数：1回（2011年度 図書・書架・備品の充実）

・関係者の子ども文庫功労賞受賞数：1回（2005年度 徳永　はるこさん）

※きりん文庫かすがの他に、当時徳永さんが主宰されていた下記の２文庫も、じゅりょう歴あり。とも
に現在も活動継続中。

・（福岡女学院教会）わかば文庫：1回（2001年度 図書の購入・備品の充実）

・春日市サンビオ文庫　のはらクラブ：1回（2006年度 図書の購入）

【写真】代表の、とくなが はるこさんの写真。文庫活動の際、子どもたちとともに撮影。現在は活動の中心を後進に譲られている。