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###電子図書普及事業　わいわい文庫 寄贈先より①
本を持つ、見る、読む、聞く、楽しむことに困難を抱える子どもたちを支える「わいわい文庫」に感謝
東京都立ぼくとう特別支援学校　校長　たむら こうじろう
【写真】東京都立ぼくとう特別支援学校校長、たむら こうじろうさんの顔写真。

　「わいわい文庫」を初めて手にしたのは2011ねん春、新米校長として郵便物の山と格闘中の時でした。CDに同封のお手紙に記されていた全国の特別支援学校に無償提供される理念に感激して、すぐに財団に「このアクションは素晴らしい、読書に親しむことが難しい子どもたちに待望の贈り物です。感謝いたします」とお電話しました。

　すると数日後には職員の皆様が来校され、「どうしたら、もっと活用されるようになるでしょうか」と現場の声を拾いに来てくださったのです。この姿勢「こたえは現場にある」こそが、発展し続ける伊藤忠スピリットなのだと体感しました。その後も定期的に来校され、使い手側の夢や要望に熱心に耳を傾けてくださいました。障害があるために通常の書籍では読むことが難しい子どもたちへの読書支援を目的とした社会貢献事業がしっかりと根付いてほしいとの願いをこめて、「こうあったらいいな！」との思いをお伝えしてきました。
すう例を紹介します。

　「配るだけでは、うもれがち、活用したい学校を募って提供し、活用例を集めましょう」

　「デイジーの使い方や活用方法を広める説明会を各地で開催して仲間を増やしましょう」 

　「物語だけでなく、実用書や趣味・スポーツなどの本も加えて、多様な品ぞろえに」

　「書店の陳列のように、CD内包書籍の表紙画像を並べた提示ぶつがあれば本人が選べます」

　「片道60分乗車のスクールバス車中で楽しめるオーディブルセットを共同研究しましょう」

　「子どもが携行する端末にまとめて収納し、本人が選択視聴できる個人文庫が欲しいです！」

　もちろん私のアイデアなどは微々たるものでしょう。各地の活用フィールドから「もっとこうあったら子どもたちが使いやすいのに」との率直な声を拾い上げて文庫を進化させてくださっています。

　伊藤忠記念財団は、50年前から子ども文庫助成に取り組まれてきて節目の時を迎えられました。障害のある子どもたちに向けて「わいわい文庫」を図書館や特別支援学校に提供する取り組みも2010年から継続されています。この地道な積み重ねが、読書支援に対する理解を広げ、2019年の読書バリアフリー法施行の機運が培われたのです。

　伊藤忠記念財団の先見性ある支援が50周年を迎えられましたこと、おめでとうございます。そして50年後の100周ねん＝2074年に向けての出発に立ち会えたことに感謝いたします。