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###電子図書普及事業　わいわい文庫 寄贈先より③
わいわい文庫とともに
東京都立八王子東特別支援学校　読書活動推進部　もうり まいこ
【写真】東京都立八王子東特別支援学校、読書活動推進部、もうり まいこさんの顔写真。
【写真】東京都立八王子東特別支援学校で、あおむけに寝ている子どもが、そばに置かれたタブレットの画面を見ながら、わいわい文庫のお話を聞いている様子。

　伊藤忠記念財団50周年おめでとうございます。

　本校とわいわい文庫との歩みは、2011年度からと大変長いものになります。以下、大まかになりますがご紹介させていただきます。

2011年：当時のPTAの方がはちとう祭（文化祭）で海の中の写真展示を行ったことがきっかけで作品「海のなかシリーズ」ができました（主人公「ちいたん」はお子さんの名前だそうです）。伊藤忠記念財団の皆様には、何度も本校に足をお運びいただき、読書の様子を見ていただいたり、児童・生徒の感想を聞いていただいたりしました。デイジー図書再生機「プレスクトーク」を導入し、見え方に困難さがある児童・生徒が自分でボタンを押して「聞きながら」読書できるようになりました。

2012年：伊藤忠記念財団よりタブレット端末（iPod10台とiPad１台）が貸与され、校内貸出のシステムを整えました。スクールバス内で読書できたことで登下校の時間が充実したケースや、上肢の動きに制限のある生徒がページをめくる・本を押さえるなどの依頼をせずに一人で読書が楽しめたケース、などの成果がありました。

2022年：わいわい文庫をギガスクール端末（高等部は1人1台端末）にダウンロードして読めるようにしました。夏休みなど長期休業時も、自宅でたくさん読むことができます。

　最近のわいわい文庫の活用についてご紹介します。

小学部３年Kさん：１年生からお昼の注入時間にデイジー図書を読むことを日課として取り組んでいます。表紙の写真から気になる本を選び、自分で「のじぎく」にダウンロードする作業もお手の物です。これまで読んだ本の種類は100冊を超えました（先日、一緒に数えた本人も「100冊ってすごくない!?」と驚きと喜びに溢れていました）。学年が上がるにつれて長編の物語も楽しめるようになり、さらなる意欲や自信にも繋がっています。

小学部３年Mさん：昨年度から自習の一環として、給食後にデイジー図書を読んでいます。聴覚面の困難さから読むことに課題がありますが、デイジー図書によって楽しめる本の幅が広がりました。「俺、これ（タブレット端末）で本読むのが好き！良い声で読み聞かせしてくれて、読んでいるところを黄色い線で教えてくれる」と嬉しそうに話しています。

高等部1年Hさん：6月に1人1台端末が使えるようになりました。早速保護者の方にアプリ「のじぎく」を入れていただきました。お昼の注入に2時間かかるため、その間読書を取り入れています。

令和5年度卒業生Sさん：在学中は、毎朝個別課題学習の時間にわいわい文庫で読書していました。「睡眠とカラダ」「なっとう、さんがね…」など好きな作品は繰り返し読むタイプです。POPづくりや八東ビブリオバトルなど校内の読書行事でもわいわい文庫で読んだ作品を選び、取り組みました。がっき末の表彰では「デイジー賞」に3回輝きました。卒業後も、余暇としてわいわい文庫を含めたデイジー図書の読書環境を整えているところです。

　本へのアクセスが困難であっても、見え方や読むことそのものに困難さがあっても、知識を得る喜びや物語の世界に親しみ楽しさを感じる時間が手に入ること。今後も児童・生徒の実態に応じた読書環境の充実に向けて実践を積み重ねていきたいと思います。