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###編集後記

　2024年9月30日に50周年を迎えた伊藤忠記念財団ですが、財団全体の周年誌をつくるのは初めてのことです。３年ほど前、一体何をどこまで載せられるのだろうかと事務局内のキャビネットの中身をひっくり返すところから始めました。存外、設立時の申請書や、初代役員のやり取り、各年度の子ども文庫助成贈呈式や留学生助成懇親会のアルバムなどが残されており、50年の歴史の整理はそれなりに楽しい作業となりました。（昔の写真を眺めていると、じつにあっという間に時間が溶けます。）財団が製作した唯一の周年誌といえる『東京小中学生センター10年のあゆみ』も大変読み応えがありました。こうしてまとめ上げた50周年誌ですが、関わってくださった方々や出来事を、すべて載せ切ることはできなかったという心残りもあります。せっかくなので、この場を借りて、東京小中学生センター専門委員であったふくだたりほ先生が先述の『10年のあゆみ』に寄せてくださったメッセージを引用します。

　「十二年前のある日、二人の客が私の研究室を訪れた。それが伊藤忠記念財団の初代事務局長佐々木さんと事務局員瀬戸さんとの最初の出会いだった。（中略）そこで私は、青少年問題の中心が中学生に移りつつある状況を、集団非行、登校拒否、家庭内暴力・校内暴力・友人関係の希薄化など例證しながら説明し、しかも施策の真空状態に置かれた小学校上級生から中学生を対象とする、新しいコミュニティ健全育成センターの必要性を説いたのだった。そしてもし、財団が今からでも事業の方向を修正願えるのならば、私は喜んでお手伝いさせていただきたいと、その日の会談を打ち切ったのであった。（中略）こうして生れたのが東京小中学生センターであった。」

　財団事務局は当初、「高校生のための学びの場の設置」を計画していましたが、福田先生は昨今の社会の動きを鑑みて「これからは小中学生のための居場所づくりが必要だ」とご意見をくださり、それが財団のその後の方針に反映されて東京小中学生センターの設立に至ったのです。その後さんじゅうよ年間、東京小中学生センターはたくさんの小中学生が自由に過ごせる空間として大いに利用されました。

　東京小中学生センターは2011年に閉館しましたが、財団設立の翌年に始まった子ども文庫助成事業はまだ続いています。近年は、本を通した子どもたちの居場所づくりのために助成を活用したいというご応募も増えました。2010年に始まった電子図書普及事業で製作しているマルチメディアデイジー図書「わいわい文庫」の知名度も少しずつですが上がっています。子どもたちが健全にのびのびと育つためには、場と手段と想いのすべてが必要です。子どもたちはほうっておいても彼らなりに楽しく過ごすかもしれませんが、それでも、子どもたちが豊かな時間を過ごせるよう環境を整えることは大人の役割でしょう。

 　財団は「すべての子どもたちに読書の喜びを」をテーマに掲げています。今後も引き続き、「読書」を軸に、未来を生きる子どもたちが豊かで楽しい幼少期を過ごすための一助となる事業を続けてまいりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

　最後になりましたが、これまでの50年、当財団の事業を支えてくださったすべての皆さまに心からの感謝を申し上げ、本記念誌の結びに代えさせていただきます。寄付者の皆さま、各分野の有識者の皆さま、各助成の応募者・じゅりょう者の皆さま、わいわい文庫の寄贈先の皆さま、各事業にご協力くださったボランティアの皆さま、各助成・寄贈先の子どもたち、そして、東京小中学生センターの利用者・キャンプの参加者だったかつての子どもたち。皆さま、実りある50年を、本当にありがとうございました。

伊藤忠記念財団　野尻かほ

###奥付

【写真】伊藤忠記念財団　事務局集合写真

財団事務局9名の集合写真。後列左から、中村、池辺、さわじ、岩沢、すが、前列左から、二瓶、野尻、田中、山根。

事務局

事務局長：池辺 昌和

総務部：岩沢 雄一郎、さわじ 悠希

助成事業部：野尻 かほ、二瓶 紀子

電子図書普及事業部：中村 信行、山根 英子、田中 あや、すが 邦子


参考文献

・『伊藤忠記念財団 年次報告書』（1976年度から2010年度版）、財団法人伊藤忠記念財団、1977から2011、

　（2011年度から2023年度版）、公益財団法人伊藤忠記念財団、2012から2024

・『ITOCHU MONTHLY 伊藤忠商事社内報 OCTOBER 2014』、伊藤忠商事株式会社、2014

・『伊藤忠商事創業150年記念小史 峠越えの道』（改定追補版）、伊藤忠商事株式会社広報部、2007

・『東京小中学生センター 10年のあゆみ 1977から1987』、財団法人伊藤忠記念財団、1987


公益財団法人 伊藤忠記念財団 50周年記念誌

2025（令和7ねん3月発行

発行・編纂　公益財団法人 伊藤忠記念財団 

〒107-0061　東京都港区北青山 2-5-1

制作協力　トッパン株式会社 年史センター

印刷　トッパン株式会社

【裏表紙】

記念誌裏表紙のイラスト。わいわい文庫のキャラクター、さんさん（笑顔の太陽。光輪が虹色になっている）が中央に掲載され、その上部に「50th」、下部に「公益財団法人伊藤忠記念財団」と文字がある。